物性分析サービス概要

超遠心分析(AUC)解析サービス

■ UV/RI-AUC(紫外可視吸収およびレイリー干渉計(屈折率)による観測)
超遠心力場における分子の沈降挙動をリアルタイムで観測し、溶液中の粒子のサイズ分布を定量的に測定します。
観測は紫外可視吸収(UV)または/およびレイリー干渉計(RI)により行います。
タンパク質複合体の分子量や相互作用の親和定数の決定において有用な方法で、様々な生命科学の研究において
大きな力を発揮します。また、バイオ医薬品開発が盛んな米国では、多くの製薬企業がバイオ医薬品の凝集体定量に
利用しています。特に、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)では観測が難しい数十ナノメートルサイズの
凝集体でも、AUCでは測定可能であるため、FDAは、凝集体定量にSECだけでなくAUCの利用を薦めています。
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)と超遠心分析沈降速度法(AUC-SV)による凝集体検出感度の違い

※画像クリックで拡大します。

■ FDS-AUC(蛍光による観測)
目的物質を蛍光ラベルし、本分析装置を用いて測定を行うと、未精製状態、あるいは血清中、組織抽出液などでの
凝集性や相互作用が評価できます。近年、in vivoを模倣した (Ex-vivo)試験法として注目されています。
蛍光検出超遠心分析(FDS-AUC)による血清中のタンパク質分子のキャラクタリゼーション

サイズ排除クロマトグラフィー解析サービス(SEC)

バイオ医薬品の凝集体定量として、超遠心分析(AUC)サービスとの対照実験としてご利用頂けます。
例えば、輸送中のサンプル変化を考慮される場合などにご利用ください。

動的光散乱法(DLS)解析サービス

DLSによる粒子サイズ測定及び処方検討サービスを提供します。
緩衝液、pH 、塩濃度、糖、界面活性剤など様々な溶媒条件下での処方検討が可能です。

質量分析(MS)サービス

1. 非共有結合性の相互作用より形成された会合体または複合体の質量分析
複合体分析では、複合体検出に適した真空度に調整を行った質量分析装置によりタンパク質‐低分子、
タンパク質‐タンパク質などの非共有性の相互作用により形成された複合体の質量決定が可能です。
2. タンパク質の精密質量分析
逆相の脱塩カラムによりタンパク質への付加物を取り除いた後、TOF型質量分析装置により精密質量の決定を
行います。リン酸化やメチル化などの翻訳後修飾の有無も解析します。

水素重水素交換質量分析立体構造解析(HDX-MS)サービス

水素重水素交換質量分析(Hydrogen/Deuterium eXchange Mass Spectrometry:HDX-MS)法を用いたタンパク質
相互作用解析を提供します。 HDX-MS 法は、重水中でのタンパク質のアミドプロトンの水素から重水素への
交換反応を経時的にモニタリングすることで、タンパク質の構造変化、タンパク質間の相互作用部位を明らかに
する手法で、エピトープマッピングなどにおいても有用です。

水素重水素交換質量分析(HDX-MS)による相互作用解析

等温滴定型熱量(ITC)測定サービス

ITCを用いてタンパク質‐低分子相互作用やタンパク質間相互作用について、相互作用に伴う熱量変化から親和定数、
結合モル比、およびエンタルピー変化を解析します。